さてとまる

日々を綴る

とりあえず

怒っとく?という傾向が、もうずっと長いこと日本人にあると思う。逆ギレ、っていうのもその一種かも。
怒るという行為は、激しい感情の発露だから、怒られた方は、なんだなんだ、どうしたどうした、になる。
もうそういうのが煩わしくて、自分はあんまり怒らない人になったんだが、怒っている人には今思いついただけで、二つの種類があるな。

①相手のことを思って、わざと意識的に怒る
②私の言うことを聞け、といって、むやみやたらと怒る

②が先に言った、「とりあえず怒っとく」だと思う。攻撃は最大の防御である、というか。でも、真の敵ばかりではなく、全然知らない人とかにも怒っている。そこに愛はないし、とりあえず、って言う割にはすごい破壊力だったりする。怖い。

菅首相が自らを「ガースーです」と言った件については、主にニコ動の視聴者層に訴える意味もあったと思う。現に好意的なコメントもいくつか見た。私も別にいいじゃないか、と思ったが、女性誌界隈では「この大変な時期に非常識!」と大本営発表みたいになっている。とりあえず怒っとく。否定的な意見の方がインパクトが強い。

菅さんはただでさえ寡黙な東北人の中でも、最も寡黙と言われる秋田の方なので、多分余計なことは口にしないのが誠意の現れなのだと思うけど、寡黙で真面目な人って、今、一番刺されやすいよなあ。良さがわかるのに時間がかかる、というのは大変な贅沢となっている現在においては、何かアクションを起こすごとに説明が必要だと思います。うるさいくらいに言ってリアクションを見ていく。国民をご主人様と思えとは言わないが、けれどもホウレンソウなくして執事なし。とりあえず言っとくか、くらいの感じでいいのでは。安倍さんはそういうのがすごく上手でしたよね。とにかく彼女を不安にさせない。そんなマメさがありました。

まあ、私も、とりあえず上から目線で言ってみた。
とりあえず怒ってる人とそんなに変わんないか。