さてとまる

日々を綴る

お嫁さんが欲しい

と、今でもたまに思うなあ。昔はもっと思っていた。くたくたになって帰宅しても、ご飯は残り物。洗濯物が「私を早くたたんで!」と言わんばかりに置かれている。お掃除だって誰かがやってくれるわけでは無いし、家ってほっておくとすぐに汚れる。そんな惨状を目の当たりにして、ふと思う。私が男で、お嫁さんがいたら、これやんなくていいんだよな?

武田砂鉄さんの「マチズモを削り取れ」を読んだ。それでこんなことを思い出したわけだけど、この本の中にある理不尽な状況はもう、個人的には教育を変えないとダメだと思っている。
よく女子校出身者が「学校時代は力仕事だってやりました。だって女子しかいないので」と、言うではないですか。これですよ、これ。女子も男子もちゃんと必要に応じて力仕事をやる。そして技術・家庭科の時間には、男女揃って一緒にパジャマを縫ったり、木工をやったりする。そして、道徳の時間に、それこそこの「マチズモを削り取れ」にあるような状況に関しみんなでディスカッションする。

繊細な男の子を素敵と思う人もいるだろうし、バリバリ力仕事をこなす女の子をたくましくていいなあ、ときっと思う男の子だっていると思う。ここであいつ女の癖に、男の癖に▩▩▩、という人が出てきたら、それは先生の導き足らずと言わねばなるまい。それは差別で古い考えだ。こういうのがダイバーシティであると思うんだけど。

くたくたになって家に帰って、ドアを開けたらご飯ができてて、先に帰った旦那さんが、
「おかえり、ご飯できてるよ」
と当たり前のように言ってくれて、部屋にはいると洗濯物がたたんであって
「たたんどいたからしまってね!」
という生活があれば、別に嫁はいらないですよね。お互い様で良いではないか。

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