さてとまる

日々を綴る

待っている

時間に余裕ができたせいか、NHKの朝ドラをよく見ている。本腰をいれ始めたのは「おかえりモネ」から。あれ、こんなに面白かったっけ。

当然、現在の「カムカムエヴリバディ」も毎日楽しく見ているが、このドラマのテーマは今のところ「NHKの語学学習講座」というよりはルイ·アームストロングの「On  The Sunnyside of The  Street  」なのではないかと思う今日この頃。

いまちょうど私が生まれるちょっと前の時代(1960年代前半)のお話をやっていて、若い人々の昭和ブームを反映してか、衣装もセットも凝りまくっている感満載なのだが、そこはさすがのNHK。ウリはそこじゃありませんからと言わんばかりにさりげない。1960年代前半の道頓堀がパステルカラーなのである。テレビは白黒だけど。でもそのテレビに流れるニュースの映像とてお蔵出し。ヒロインであるるいちゃんの恋敵であるベリーちゃんのスカートにはふんわりパニエが入っていて、市川実日子ちゃんのファニーフェイスが愛らしい。早乙女太一くん扮するワルい感じのジャズメンを見ていると、思わず「ザギンデシースー」と思ったりして(業界用語の逆さ読みって、最初はジャズミュージシャンが始めたのではなかったかな?)そして朝の8時からぶっちぎりで乙女心をわしづかみにするジョー。シャイでいい男だ。おでこの傷は心の傷。るいちゃんが決死の覚悟で見せた傷跡をそんなことかと優しく包み込む。もー、少女漫画じゃないんですから。だが、あの時代には「戦争」という日本人がみんな持っている同じ傷があり、その傷ゆえに人が人を深く思いやることが可能な時代だったのだな、と思う。そして日本人はいろんなことを知らないかわりに、いまよりもっと真面目でイノセントだったと、自分の両親やその回りの人たちを思い出す。

来週も楽しみだわー。え?なになに?るいちゃんの新しい恋敵にササキキ?全くもう目が離せないではないか。

すべて用意して待っているNHK、さすがです。

 

【おまけ】

とても懐かしい曲をYouTubeで見つけたので。ちょっとこの時代っぽいので。


www.youtube.com

違うかな。

お借りしました。ありがとうございます。