さてとまる

日々を綴る

寂しくはない

冬は全てが凍てつき、全てが終わっているイメージだが、私にとっては僥倖の季節だ。
冬の訪れとともに西の方から、みかんの便りが届く。だいたい11月後半からまず九州、そして四国から関西。佐賀から宇和島、そして有田。みかんリレーが続く。
どうしてこんなにおいしいのかなー。私は大きいのより中玉、小玉の方が好きだー!と、大声で叫びたい。グルメ風に言えば、甘味と酸味が調和してギュッと濃縮されているのである。この季節になるとせっせせっせと食べ続ける。朝に夕に、お昼にだって持っていく。お肌もきれいになり、一石二鳥。
お正月が来ると、西のみかんの季節は終わり、静岡に移ってくるのだが、これは大玉なので、うーむ、と言って素通りする。なので私は柑橘好きと言ってもプロではない。
ネット通販でみかんを買うようになってから、ほんとにみかんが好きな人がたくさんいるのだな、と実感した。新しい品種が出ると、あっという間に売り切れる。
今は、はまさき、甘平、そしてせとか。せとかー✴️。あまりに好きすぎて二回言っちゃった。このみかん、外皮も内皮もすごく薄く、とってもジューシーでおいしい。だが半端ない勢いで乾燥するので、なるべく早く食べないといけない。ゆえに一度にたくさんは買えないのだ。我が家では、恥ずかしながら1個1個にサランラップをかけて保管している。これならしばらくおいても大丈夫。私のせとかへの愛、お分かりいただけたでしょうか。
次に現れる私の恋人、それは、デコポン
せとかと若干かぶるけど、デコポンの方が息が長い。せとかとは異なり、外皮が厚い。この外皮が薄くなるまで放っておき、いい感じに(個人比)になってきたらいただく。これが春先まで続く。
だから、私は冬は寂しくないのである。だっておいしいみかんが共にあるから。

(他にも苺とか干し柿とかりんごとか、友だちも多いしね。他の季節よりずっと豊かなのでした。)