さてとまる

日々を綴る

ロマンティックでメランコリック

昨日は定時に上がろうと準備万端怠らず、引き継ぎメールを上司に送り、さあ帰るぞ、とPCの電源を落とそうと思い、メールを確認したらば、なんと!

支払をまとめるので書類を訂正しろ。

おいおーい、それは別に今日修正せずとも、ゴールデンウィーク明けでも別にいいものでは?
請求書の日付とて特に急ぐものでもないのに。直すんですか?あーハイハイ、直すんですね。でも支払日の修正なんて、金額確定後にそちらでも出来るんですが。

しがない宮仕えの身ゆえ、直しましたよ。たいした手間でもないけど、何も終業5分前に言ってこなくてもなあ。いつもそうだから頭に来るんだよな。そういう上司、いません?さして必要のない仕事を、わざとどうしようもないタイミングで言ってくる(でも上司の更に上の上司に、あなたのところでできるでしょ?とメールで言われていた。ありがとうございます。)。ただのマウント取り。時間と手間の無駄遣い。あ、ブルシットジョブってこれか。なるほどね。腑に落ちた。

怒っていても仕方ないし、そんな気持ちでライブに行くのもなんなので、とっとと切り替えて会社を出る。天気もあんまり良くないなー。ま、いいか。


今の若い人って、こんなにロマンティックでメランコリックな世界を生きているのか。
と、そんな風に思ってしまった、iriさんのコンサート。
自らの弾き語りと伴奏のギターのみの渋い編成。

ほぼ飛び込みで知ってる曲も多くないのに、初っぱなから聞き入ってしまう、あの声。客席のクラップが邪魔に聞こえるんですよ。声だけちゃんと真剣に聞きたい。そういう声なんだよなー。

ステージはセットが二つ用意されていて、ひとつはちょっとおしゃれでシンプルなラウンジ風、ひとつは自分のお部屋をイメージしたプライベートな感じ(でもほんとはこんなにきれいじゃないけど、と言っていた)。そこを行き来しながら、リラックスしたムードで進行する。ご自身はMCがあんまり得意じゃないと照れていたけど、それもなんだか好ましい。

コロナ下ってこともあるけど、お客さんもみんな静かに思い思いに楽しんでいて、いい雰囲気でした。
アンコールもなく、サクッと終わったけど、コンサートももう、みんなで熱狂する時代でもないのかな。それぞれ思い思いに楽しむ。それもいいよね。