さてとまる

日々を綴る

上野

今週のお題「好きな街」

ゴールデンウィークを迎え、行かなければ、と思っていた、弥生美術館で開催中の「くらもちふさこ展」に行ってきた。 いやなんだか懐かしい。先生の漫画に出てくる、素っ気ないけど繊細で、実はちゃんと優しい「くらもち男子」は、ついぞ出逢うことはなかったが、いまだに私の理想の男子No.1だ。いそうでいないのよね。探してたんだけど。そんな先生の原画は最早ファインアート。「天然コケッコー」の表紙の下絵なんて、完成度の高さに驚く。 弥生美術館は一方で、大正時代の竹久夢路や高畠華宵の常設展示があるところでもある。大正時代の雑誌なども飾ってあって、大正時代って面白い。雑誌の名前も「令女界」、「淑女画報」等々。雑誌広告もなんというか、個人のレコメンみたいな文体で、電通博報堂はなかったからなー、と思い調べてみたらあった。電通は1901年、博報堂は1895年創業。すごくないですか。老舗なのね。実は。

また、レトロな着物の展示もある。モダンな柄がかわいい。全然話は変わるけど、「はいからさんが通る」の伊集院少尉は、私のなかでは岡田将生君だな、と、展示を見ながら思ったりして。こういうどうでもいい妄想をしている時間が自分にとっては幸せ。だけど妄想って、何かのトリガーがないと出てこない。今日は触発されたなあ。

弥生美術館のお庭。雨でしっとり。

 

帰りに不忍池の周りを通って上野駅へ。公園から駅へ出るところに、某アダルト映画専門の劇場がある。おじさんたちがたまっているその劇場の前に、スマホをいじっている白いセーターにニーハイの女子高生が。こんなところにいたらだめでは?と思いつつすれ違ったら、なんと女子高生のコスプレをしたおばあさんだった……

 

このいろいろ混ざってる懐の深さが上野の魅力。よろしかったら是非。いろいろ見所もあるし、おいしいものもたくさんありますよ。広い公園でぼんやりしてるだけでもいいっすね。