さてとまる

日々を綴る

ベイビーブローカー

見ました。
なんだろうな。人が生きていくって、人の幸せって、決まった形はなくて、そんなに大袈裟でなくてもいい。そういう、静かでささやかな幸せのお話。そして、まさに「子宝」のお話でもある。
赤ちゃんポストに捨てられた赤ちゃんを子供のない家庭に売ることを仕事にしている二人の男の人がいる。危険な商いだけど、赤ちゃんはお金になる。
一方で、赤ちゃんを赤ちゃんポストの前に捨てる若い女の子がいる。この女の子の周りに、想像を絶する不幸の渦がある。
韓国を代表するたくさんの俳優さんが出ているけど、これは、イ・ジウン(IU)さんの映画ですよ。赤ちゃんを捨てる女の子の役を演じているんだけど、この女の子の感情と環境の複雑さをすごくリアルに演じている。で、ここが素晴らしいところなんだけど、その不幸を背負った女の子の周りの人たちが、恵まれた人から見たらやっぱり不幸のかたまりみたいなんだけど、みんな生きていく上で誇りを忘れない。それをベテランの俳優さんたちが淡々と、でもちゃんとその人になって演じている。アンサンブルの素晴らしさ。いや、ほんとにいろんな意味で贅沢な映画でした。
以上。

(といいつつ、萌えのポイントはやっぱり赤ちゃんを抱いているカン・ドンウォン様だったわ。)



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