さてとまる

日々を綴る

知らぬ間に

暢子ちゃんと和彦くんが結ばれる予定となっていた。
しばらく見ることができずにいたが、昨日、朝からの「振り返り」を見てびっくり。
和彦くんのお母さんが鈴木保奈美さんだったのも驚き。歳月を感じるなあ。

重子さんみたいなお母さん、朝、通勤途中によく見ますよ。小学校低学年のうちは親御さんの送迎が必要な学校があって、黒いワンピースを制服のようにお召しのお母様方がホームで談笑している。そうやって多分手を掛けて育てて来たんですよ。途中からは一人になって、必死に子供と家を守って来た。失うものののない比嘉家とは様子が相当異なる。どれひとつ落とせない代々のものがあって、それをまた息子に伝えなければ、と思っていた矢先にこれだ。和彦さんはわかってないねー。
お嬢さまである重子さんにとっては、料理人なんてただの使用人なんですよ。暢子ちゃんがどんなに頑張っていたとしても。

しかしなあ、憎まれ役をやると、ほんとにうまいのよね。鈴木保奈美さん。これ、「ちむどんどん」のまさにベストキャストではなかろうか。真打ち登場って感じでしたよ。
まあ、多分、予告でウエディングドレスを着ていたところを見ると、上手くいくのよね。でもさー、ほんと、女手一つで戦っていたのは、沖縄の優子さんだけではなかった、という展開を強く希望します。

このドラマ、よくよく見ると、戦う女子の物語。暢子はもちろんのこと、フォルターナのマダムも、優子さんも、良子ねーねーも、みんななにかと戦っている。で、諦めなければ負けないのである。それでかなあ、多分、戦う女子だから安心して見ていられないのでは?また、テレビの外側でも、厳しい世の中で人々は戦っているのである。私も、戦っているので夜、見られなくなったのはつらいわー。そして戦いかたには個人差があるので、見ながら、あー、もー見てらんない、という人が意外に多い。#ちむどんどん反省会。そんな感じではなかろうか。
でもこのお話は、お母さんの代も現役の代でも女の子はみんな戦って来た、ということを明確に書いている。暢子が突拍子もなく明るく、おおらかすぎて肝心のところに気が回らないのも、沖縄とお母さんの努力の賜物なのでは?。
それこそが連続テレビ小説の王道で、私などは「珍しく輪郭のはっきりしている主人公だな」とか思う。

また、今週ではないのだが久しぶりに津嘉山正種さんのお声を聞けて嬉しかった。私にとって津嘉山さんは「クロスオーバーイレブン」(と、いうNHKFMの番組があった。首都圏にFM局が二つしかなかった時代だ。ちなみにもう一つはFM東京)である。夜、11時からこのお声を聞くために布団に入って待っているいる高校生だったので。
「夜の帳が降りる頃……」
なんていい声なんだ、とうっとりと聞いていた。

考えて見ると沖縄、ほんとに素晴らしい人材の宝庫なのだが。

芸能の他にもいろいろなことが、もっと盛り上がって行くといいな。