さてとまる

日々を綴る

勉強になりました

天井に大きな提灯

いきなり提灯かい。

浅草は平成中村座に歌舞伎を見に行ってきた。いやー、すごい贅沢な。浅草寺の境内に芝居小屋が。この時代にこれを経験できるとは。ありがたいことです。

演目は「双蝶々曲輪日記」と「幡随長兵衛」

新しい発見がありました。

「双蝶々曲輪日記」は、新悟さんの若旦那。女形でならしたたおやめぶりが、上方のほんわかした白塗りの若旦那にぴったりフィット。立役いけるのでは?色気もあるし、いいわー。声もいいのよね。背も高いし。

「幡随長兵衛」、中村獅童さんの親子共演。やっぱりモダンだよなあ、獅童さん。中村屋兄弟(勘九郎七之助)と比べてみても、なんか新しい感じがする。それでいて姿も声もいいし。偉そうだけど、獅童さんは新しい風ですよ。モダンの風。若者を呼べないと嘆くなら、これを是非生かしてほしいなあ。

勘九郎さんは貫禄出てきたわね。お父さんにそっくりだったけど、お父さんより重厚感が出てきた気がする。

芝居小屋の構造を使った演出も面白かったし、「幡随長兵衛」は入れ子の感じもすごく良かった。でも久々に、あんなイヤーな宴ってものを見たけど。封建主義ってこういうものなんだな、と腑に落ちた。勉強になりました。

浅草はずいぶん人が出ていて、外国の方も大勢。コロナがあるのでインバウンドといっても前のようにはいかないと思うけど、でも賑やかなのはいいことですよね。

 

以上