さてとまる

日々を綴る

恥ずかしいこと

子供を持つということは、もう「恥ずかしいこと」になっているんじゃないかなあ、と思う。少しも合理的ではないし、時間もお金もかかるし。

この10年くらい、諸々の事情でずっと一人で子育てしてきたのだが、他人の目線で見ればまず時間が奪われてトレンドなんかに乗る時間はまるでなく、シンママ&ワーママ+遠距離通勤で体はガタガタ、結果としてただのボーッとしたおばさんである。子育てはそれなりに楽しかったが、これからの世の中は、そして自分の方向性としては子供に面倒を見てもらうつもりはない。投資としては甚だ損だ。そもそも子の稼ぎは社会と子自身にもっていかれてしまうので、私にはリターンがない。今ちょっと、私の人生なんだったのかなあ、と思っている。

まあそれでも運良く結婚もし、なんとか子供を大人にできて、貧乏だけど一応義務を果たしてよかったな、とは思う。

少子化にフォーカスか向いているけど、実はそうではなく、巡り会うべきときに巡り会うべき人と巡り会えないのが、ことの本質だと思っている。SNS以上に、リアルな世界で魅力のあるコンテンツを産み出せなくなっているのも理由の一つではないかなあ。実世界に出かけざるを得なければ、そこで嫌でも人と出会う。そういう機会を充実させないと婚姻数の増加は見込めないのではなかろうか。

よくメロドラマで、「もっと早くあなたに会いたかった」と言うようなセリフがあるが、早く会いたいならお外に出て、実体験を積むしかない。SNSの登場によって従来の世界線がずれてしまった以上、とにかくじっとしていないで誰かと出会う機会を増やさなくては。

その仕組み作りをだれかやってくれないかなあ。街コンとかよかったじゃん。気負わなくてすんで。

生身の人が素晴らしいと手放しでは言わないけど、いい人と会って、他の人のために生きるのもいいな、と思ってくれたら。