我が家は築50年になろうとするオンボロ一軒家だ。そんなオンボロ一軒家でも、父や母が必死に建てたものであるし、自分でもここで家庭をもち、人生の一番いい時期を過ごしたため、家の寿命を考えつつ、さて立て替えるのかリフォームするのかで悩んでいる。でも、両親から引き継いだこの家、実は今が一番居心地がいい。馴染む、というのは、実は暮らす上で一番大切なものだよなあ、と考えたりする。
家の普請というのは、普請道楽という言葉があるように、お金がかかる。新しいものを買うより、今持ってるものを長く維持することの方が大変だ。私はレトロ建築が好きで、色々なところを見て歩いているのだが、古いお家がきちんと維持されているのを見ると、我が家もひょっとしたら、という気持ちになってしまう。まあ木造は年数の分だけは確実にガタが来るので、非常に残念なのだが、コンクリート造りのマンションなどは住み始めて30年くらいが一番状態がいいそうだ。
さて。
今日たまたまネットを見ていて、ため息が出てしまった物件があるのでご紹介します。
建築とは、と考えさせられたので。
タワーマンションとは、人が長く住むことを前提としているのかなあ。
ひとまずこれを。
素晴らしくないですか?叡知というものがあるとすれば、こういうものだと思います。