さてとまる

日々を綴る

昭和なら

今週のお題「好きな小説」

東出昌大さんは令和だからそぐわない感じがする。昭和なら、結構よくいたタイプじゃないかと。おじいさんたちに可愛がられるのも多分そんな理由じゃないかな。

東出さんのことはあんまり好きではないんだが(女性を泣かす人はどうも好きになれない)、でも、今ふっと思ったので書いてみる。

この人を主人公にして映画を撮ったら、面白いのではないだろうか。

何って、私の愛するカッコいい小説ナンバーワン、「グリニッジの光を離れて」。

主人公が越境する旅人で、ちょっと挫折してニューヨークのバワリーという吹きだまりにとどまり、そしてまた旅を始める、というお話なのだが、この主人公の光輝くような生命力は、ちょっとやそっとの最近の男の子では出せない気がする。作者の宮内勝典さんは鹿児島の人なので、精神がごっつ硬派なんですよ。だから芯があってカッコいいんだよね。

おっと、ということは、東出さんもカッコいいってことですか?と思われるかもしれないが、なんだろうな、この物語の世界観を現すのにビッタリだと思った次第。好き嫌いとはまた別のような気がするのだが。

以上です。