さてとまる

日々を綴る

終わっていない

広島、長崎、沖縄の人たちにとって、まだあの戦争は終わっていないのだと思う。と、いうより、「終わらせてはいけない」と思っているかのようだ。

広島や長崎は今もなお原爆の後遺症と闘っている方々がいるだろう。沖縄では、年老いても子どものころに見た無残な戦争を昨日のことのように覚えているおじいちゃん、おばあちゃんがいると思う。

それと同じで、韓国や中国では日本の植民地だった頃の悔しかったことを決して忘れない人々がいる。広島の人も、長崎の人も、沖縄の人も、韓国や中国の人も、みんな「終わらせてはいけない」と思っているように見える。

戦争の傷跡は人それぞれだが、何かを奪われるという点は共通しているな。しかも暴力に奪われるという点は。

だからこそ、力に訴えて、そこにいる人々の日常を奪うことはしてはいけないと思う。百年祟るとはまさにこのこと。

された方は決して忘れてはくれないのだから。