さてとまる

日々を綴る

家の味に近い

今週のお題「寿司」

数年前、と、あるデパートの物産展をめぐっていたら、おいしいと評判の老舗のお寿司屋さんが太巻きを実演販売していた。名前を聞いたらひれ伏しそうなお寿司屋さんである。

ミーハー魂に火が着き、数秒後にはその太巻きを手にしていた。あの、名高いお寿司屋さんの太巻き。ひょっとしたら一生、味わう機会はないかもしれない……

ウキウキしながら家に帰り、包みをひもとき、家族と一緒にいただきます。

おいしい。
だが、地味なおいしさ。家の太巻きに近い。
のりと、酢飯と具材をグレードアップさせた感じ。でも、しみじみおいしい。

そのお寿司屋さんは、日本で一番おいしいと言われている。そんなお寿司屋さんがつくる太巻きが、家の味に近いというのは驚きだった。
そこのお寿司はきっと誰が食べてもおいしいと言われるのだろうけど、どの家の味にも近いというのはすごいことじゃないのかな。それがプロってことなのか。

勉強になりました。