さてとまる

日々を綴る

見てますよ、家康

同じNHKでやっていた「大奥」で、三代目家光公の乳母、春日局が臨終の際に、徳川家康への深い感謝を告げる。そんな場面があった。

「親を磔にされ、人とも思えぬ生きざまをさらし、すべてを失って希望もない。そんな戦国の世を終わらせてくれたのは大御所様じゃ。だからこそ私はこの徳川を誰に何を言われようと命に代えても守らねばならなかったのじゃ」

記憶を頼りに書いているので、本当はもっと素晴らしいことを言っていたと思う。斉藤由貴さんが熱演でした。

 

その大御所様の物語である「どうする?家康」。複雑かつ不幸な少年時代であったがゆえに、心の中には「生かされている命」と言うのが常にあったのではなかろうか。それゆえに命は自分の物でも人のものでも粗末にはできないという哲学を持っていたのでは?

そこが信長や秀吉と大きく異なる点であり、かつ時代というものを先取りしていた点ではないかと思う。

ちなみに秀吉のサイコパスっぷりすごいすね。ムロさん頑張ってるなあ。この役は緒方拳さん、西田敏行さん、竹中直人さんという過去の巨星がいるからほんとに大変ですよね。

大河史上まれに見る、確かに"大丈夫か家康"さんなのだが、新しく、そして親しみがある。松潤の高貴な美貌もそれを助けているなあ。ジャニーさんありがとう。優しさと美しさと辛抱強さ。それが人を惹き付け離さなかったと思わせる。

私は松潤のファンではないけど、そしてジャニーさんについてはいろいろ言われてはいるけど、このような時だからこそ、冷静に、ぜひ彼らの「芸」を見たいと思います。

 

最後に。

井伊直政に板垣李光人くんを持ってきたのは誰じゃ。すごい審美眼だと思う。他の役者さんたちも美丈夫が勢揃い。さすが皆様のNHKさん。ほんとに密かに細かいところにも決して手を抜かない。こういうところが素晴らしい👏

 

月曜日の憂鬱も吹っ飛びます。今週もと、共に鬨の声をあげながら、楽しみに見ています。