さてとまる

日々を綴る

不躾とテレビ

先日テレビでオミクロン株のニュースをやっていて、たまたま見ていたら、きっと権威であろう大学病院の先生に記者の人が
「では、もうすでに医療崩壊の段階に入っているということですね」
と尋ねていた。
常々思うのだが、医療従事者でその長たる人に
医療崩壊してるんだよね」と、聞くのは甚だ失礼ではないのだろうか。そんなの聞く前に、自分で調べて確証を取りに行けよ、と思う。現場の責任者がそうです、といったら、それでおしまい、現場の士気が落ちることを考えないのかな。もう何回も同じことになっていて、正直また来た、と医療従事者の方々は考えているはず。でも現場も見ていない若造の記者に「医療崩壊ということでした」と声高々に言われるのはなあ。それは医療のプロだから顔色一つ変えることなくお仕事されるのだろうけど。そういうのを不躾と言うのだよ。お母さんに聞いたほうがいい。
アメリカの社会の分断が、とまたもやニュースでは言っている。でも日本でもそれは起こっていると思う。当事者意識がないと言うか、何万キロも離れたところのことはわかっていても、足元のことには気づかない。今はニュースショーでもじっくり特集をすることはなく(NHKではたまに見る)、何々がありました、の羅列になっている。
ネットのニュースはそれでいい。文字で読むものが大半だし。テレビの強みは画像があること。そしてそれに生きた人間が解説をつけられることだと思う。
なのにネットと同じことをしてたら負けるにきまっているよなー。作っている人たちはテレビの可能性を信じていないのでは。
ヒューマンタッチが大切なんですよ。テレビの手作り感がこれからは大切なんじゃないかと勝手に思っています。