さてとまる

日々を綴る

そろそろ実業

最近、仕事に今一つリアリティーがなくて困る。

手仕事世代なので、紙や電卓でコツコツやっていたのだが、

「そんなのRPAを使えばいいじゃないですか」

とか

「Power Automateを知らないんですか?」

とかいい若いもんに言われ、え、知らない、ごめん、と小さな声で呟いている。

とはいえ、ちゃんと使えてかつ教えられる人はごくわずかで、私の見た目では半分くらいがなんちゃってIT自慢である。さもしい。

どうも上から下までDX、DXと言っているけど、DX化することによって「仏作って魂入れず」状態になり、かつての3K仕事のように、やがて「事務」の仕事なんて価値がない、と早まる人が増えるのではないだろうか。日本人の仕事じゃないとかさ。

 

これは端的に言うと日本の危機だなあ。なんにでも(入れなくてもいいものにさえ)魂を込めてしまうのが日本人の特性と思うのだが、一方で、あーんなつまんないことに魂込めちゃってばかみたーい、とか言われてはた、と我に返るのも日本人。自分は強く持ちたいものだ。

 

業務のDXなんて、それをわかっている人しかできないのだが、そういう人を大切ににすることなく「便利さ」だけに邁進すると、また仏作って魂入れずになってしまうよな。

DXと仏がここまで関係しているとは意外だった。

 

さておき。

私はITミーハーになることなく、今後も辺りをよく見回しつつ、実業を大切にしたいと思います。

以上。