さてとまる

日々を綴る

結局

東大と京大の就活生たちにもっとも人気の就職先がコンサルタント会社だという。
その記事によれば、若いうちから様々な経験を積ませてもらえて、かついろいろな会社を見られるからだそう。

だがほんとにそうかな。

コンサルタントになれば、若いうちから頭を下げずに済み、いろんな会社のお偉いさんたちと(ほんとは違うけど)経営に関するアドバイスなんかして対等に付き合え、かつ感謝されるから、とか考えていませんか?さすが東大、京大、費用対効果をよく考えている。

なんというか、若いコンサルさんに限って、会社の格で態度を変えたりとか、自分の未熟さを省みず、なんだか高飛車だったりで、貴社の若手の、社会に出たて故の傍若無人さは貴社にて回収していただけないものでしょうか、と思うことしばしばだったという経験がある。

そして、コンサルタントというのは、実は責任を取らなくていい人たちだ。
しているのは調査と提言だけ。あとはよろしく。スマートだなあ。

もちろんそんなコンサルさんだけではないことは重々承知の上だし、実はこちらがちゃんと意思表示した上で話をしなければならないこともわかってきた。だってコンサルさんはこちらが話さなければ、なんにもわかってはいない人たちだから。

でも会社の経営ってそんなに複雑なものかなあ。自分の会社の仕事、自分の仕事がよくわかっていたら、コンサルタントなんていらないのでは?

不景気になって人を減らした結果、例えばメーカーさんも直接顧客に対応出来るエンジニアがいなくなり、しかし一方で、発注する各業種の会社でも人が減り、やってる仕事がわからなくなり、つまりわからない人だらけになったところで、客観的に仕事を見て、適切な改善はこれです、と提示するコンサルタントのお仕事。

自分のやってる仕事が、自分でわかんなくなっちゃった。そんな会社が増えたのが、日本経済が停滞している遠因では?

優秀な人がコンサル業界に入ることで良くなるといいですが。

でも優秀な人には官僚とか政治家になってもらった方がいいと思うんだけどな。
激務はコンサルでも官僚でも変わらないと思うんだけど。あ、ペイが違うのか。カタカナだしかっこいいイメージですもんね。

国を背負うのは流行んないってことですかね。だったら東大や京大ではなく、早稲田や慶應に行けばいいのにと、一納税者としては思うところですが。

なんなんでしょう。


以上