さてとまる

日々を綴る

節約。

「もう初任給だよ。こんなの初めて」

とナカイさんが言った。給与のことである。私もそう思う。税金や社会保険やなんやらでいろいろたくさん引かれると、薄給の我々はもはや初任給並みの金額になってしまう。上司の目も厳しく、超勤はできないし、こんなことでは生活が成り立たない。

物価の上昇に気づいたのは、去年の7月くらいかなあ。それまで5000円くらいだったものが7000円になった。えっ?と思ったので覚えている。

物価が上がって良かったのは、意外と節約が好きだったということか。お金のなかった学生時代を思い出したぞ。当然お金は使わなければストックされる。社食の550円のお弁当がありがたいし、足で歩こうというのもいいものだ。お金に余裕があると時間や手間をお金で買おうとするから無駄が多いということがわかっただけでもいいか。年齢もあって、ちょっといろいろサボっていたかも、と思う。でもなあ。若い頃のように自由ではないし、お金がなくても明日はなんとかなるとは単純に思えない。というか、年取ってお金がないって言うのはなあ。長く生きてるだけ余分な荷物を背負っている。なんで、節約しなくちゃね。

 

でも最近、会社で働くことってとてつもなく贅沢なことなのかもしれないな、と思うようになった。都会の事務所に交通費を出してもらって働きに行く。会社は働く人にいろいろな付帯的な手当を払う。社会保険も半額払う。日本の給与は人につく、というけど、とても手厚い。これがリモートなら交通費はそもそも要らないし、高い賃料を払って事務所を借りる必要がなくなる。が、なぜか最近すごい勢いで都内の再開発が進んでいて、こんなにビル立てちゃったらリモート仕事では採算がとれまい、と予測する。

なんと言うかほんとにいろいろ手厚い国なんだが。

でも節約はあんまりしてない気がする。