Xでめいろまさんのツイートを読んでいると、時々一人称が「俺」になることがあって(めいろまさんは女性なのだが)、ひそかに「わかるー」と思う。
男女平等とは聞こえがいいが、そんな職場で一度でも働くと、ロマンチックラブイデオロギーなんて吹っ飛ぶ。女性も生き生きと働けるのでは?と思われているかもしれないが、一度でも敵と思われたら最後、おっさんたちが徒党を組んで襲ってくるから驚きだ。しかも「男女平等」だけあって嫌がらせ一つ取ってみてもとても女々しくネチネチしており、かつしつこい。そんな場所では回答は一つ。相手の周波数に合わせて「男」になるしかない。めいろまさんは国連で働いていた方なので、きっと大変な苦労をされたにちがいない、と思う。
私は向こうっ気が強く、生意気だったので、可愛げがあり上品な同僚がみんな呼ばれる上司のお宅のカレーパーティにも招かれず、だがひょんなことから上司のお兄さんがセクハラで2ちゃんねるの某板を賑わせているのを知り、「貴様の兄貴が2ちゃんを賑わせているのを知ってるぜ」(あーあもうほんとに未熟なやつ)と心の中でほくそえんでいた。
しかしそんな私もまだ若く、時々、立ち上がれないほどにうちひしがれ、涙にくれることがあった。きっと男の子に慰めて欲しかったんだろうな。声がするのである。
「あーあ、そんなんなっちゃって。みっともないからもう泣くのやめなよ」
え?
「とりあえず涙を拭いてやり直そうぜ」
今の、何?
その「彼」はそれからたびたび私の人生に現れるようになり、落ち込んでいるときはもちろん、私がふと弱さから道を外れそうになると
「そんなんでほんとにいいんだ?」
と意地悪な感じで問いかけたり、
「そんなことしたらあんたほんとに魂売るじゃん」
と全力で止めてきたり、こいつの言うことさえ聞かなければ、私は一皮 剥けて、周りの人が困っていようがなんだろうが突き進み、きっと今頃えらくなっていたにちがいないのに、と思う。
弱っているとき、苦しいときに聞こえるそれは良心の声、というものなのかもしれないが、本当に最悪のときはこう言う。
「さあ、俺と一緒に行こ」
どこへ?まあ、答えてはくれないんだが。
つまり、私の内なる声は男でそれはこの世のものとも思えないくらい崇高でカッコ良かったりするので、俗世のオトコがぜんぜんカッコよく見えない(本当か?)
今回、困ったことにかなり難易度の高いイベントの担当となってしまい、今も震えているのだが、ほらほら聞こえてきましたよ。あの呪文が。
「さ、俺と一緒に行こ」
そうだ、そしてイベントのお客さんもつれていかなければ。
ま、ただの自己満足かもしれないけど、みんなまとめてつれていくぜ、と思えれば勇気もわきますよね。
以上。なんかよくわかんない話ですみません。