さてとまる

日々を綴る

地元

住んでいる県で一番おいしいと言われている洋菓子店が地元にある。

ネットの統計はあまり信用していないけど、確かにおいしい。でも扱っているケーキの数はそれほど多くないし、お店もそんなに大きくない。地元密着の小さなお店だ。ネットで紹介されていろいろあったのか、いつしか名前が出てこなくなった。その代わり、2位だった4駅先の大きなお店が今は1位に輝いている。

ケーキ屋さんだけでなく、ビストロ、イタリアン、中華料理など、けっこうな田舎なのにおいしいお店がある。東京のように星の数ほど、とは言わないが、大事な日に食べるご馳走なら事足りる。

そういえば日本のシェフもパティシエも現場主義というか、いまはみんなフランス、イタリア、中国などに修行に行くようだ。

うちの地元でもそうなんだから、日本全国だと相当な数になるだろう。そんな国あるかな。

だが、そんな技術に溢れる料理人さんたちがたくさんいても、今、食料を作れる人たちが減っているそうだ。もう何年も農業は後継者不足に悩んでいる。

シェフやパティシエみたいに農業はカッコよく、かつお洒落という風潮になるといいのだが。どうしたらいいだろうか。

シェフやパティシエだって、ほんとは地味な職人仕事だ。でも一次産業は食卓に近すぎるがゆえにイメージ戦略が難しいように思う。